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    AIと“物語”をつくる。ChatGPTと短編アニメを共作して見えてきたこと

    AIと“物語”をつくる。ChatGPTと短編アニメを共作して見えてきたこと

    「AIと短編アニメって、ちょっと難しそう?」

    実はChatGPTとVidu AIを使えば、想像を形にする第一歩は意外とシンプルかもしれません。

    この記事では、そんな普段の私のやり方──ChatGPTと一緒に物語を形づくる流れについて、少しだけご紹介できたらと思います。

    1.はじめに:なぜChatGPTと物語をつくろうと思ったのか

    「AIと短編アニメって、ちょっと難しそう?」

    実はChatGPTとVidu AIを使えば、想像を形にする第一歩は意外とシンプルかもしれません。

    創作の中で、私はいつもChatGPTを自然に使っています。アイデアを整理したり、迷ったときに相談したり、言葉にならない感情を少しずつ言語化していくために。

    私が今回制作した短編アニメーション作品『名前のない音』は、AIとの対話を通して少しずつ形づくられていったものです。 その制作過程でも、特別な使い方をしたわけではありません。普段通り、ChatGPTと対話を重ねながら、物語の輪郭を少しずつ見つけていきました。

    テーマに選んだのは、「記憶」。明確なストーリーラインをなぞるのではなく、誰かの心にふと残る、曖昧でやわらかなものを描きたかった。

    この記事では、そんな普段の私のやり方──ChatGPTと一緒に物語を形づくる流れについて、少しだけご紹介できたらと思います。

    もし、これからAIアニメを作ってみたい人がいたら。あるいは、まだAIを使ったことがない人にも。私のこの自然な創作プロセスが、何かのヒントになれば嬉しいです。


    2.ChatGPTとの共作プロセス

    2-1.ジャンル・テーマの言語化

    最初にChatGPTに投げかけたのは、こんな問いでした。「架空のアニメをAIで作ろうと思っています。ハリーポッターみたいな謎めいてて西洋的な雰囲気、スチームパンクな少し錆びついたイメージのジャンルって何かな?」

    この時点では、世界観もテーマもキャラクターもまったく決まっていません。まずはジャンルや雰囲気を言語化するところから、一緒に探っていくことにしました。

    途中で、「こういう女の子と背景の雰囲気のアニメを作りたい」と、お気に入りの画像とともにChatGPTに投げかけた場面もあります。その画像の空気感からインスピレーションを得て、「じゃあこの世界に似合うストーリーって?」という流れで、いくつかのテーマ案や設定を提案してもらいました。

    提案の中から「記憶に触れる少女」というテーマに強く惹かれ、そこから物語の輪郭を少しずつ固めていくことになります。


    2-2.タイトル・主人公設定

    ジャンルやテーマがある程度見えてきた頃、私はChatGPTにこう伝えました。 「最終的には、ストーリー付きの短編MV(5分以内)に仕上げたいんだ」

    するとChatGPTは、ここまでの会話を整理するように、企画メモのような構成案をまとめてくれました。

    例:

    • ジャンル(哲学系ファンタジー×感覚演出)
    • コンセプト(建物に触れると記憶が“音と映像”として流れ込む)
    • 主人公の特徴(寡黙で心の揺れをあまり見せない少女)
    • MV構成(時間軸で5分間の演出案)
    • 音楽構成、世界観ルール、今後の制作ステップ…など

    これを読んだとき、頭の中がすっと整理されたような感覚がありました。 このとき私は、ChatGPTにこう伝えました。

    「ここからは、ステップバイステップで進めていきたいです」

    これは、私がChatGPTと創作をするときにいつも使う“魔法の言葉”です。 この一言で、対話がぐっと進みやすくなり、自分自身の思考も段階的に深まっていきます。

    最初のステップとして取り組んだのが、主人公のキャラクター設定と名前決めでした。

    少女の印象についてはすでにイメージがありました。 寡黙で感情をあまり表に出さないけれど、記憶に触れるときだけ微かに心が揺れる。 でも、この時点ではまだ「名前」はありませんでした。

    ChatGPTに「このキャラクターに合う名前をいくつか提案してほしい」と相談すると、 意味や語感を踏まえた名前がいくつか返ってきました。 その中でふと引っかかったのが、「ライラ」という名前。

    明るすぎず、かといって重すぎない。 透明感のある響きと、どこか遠くから呼ばれているような感触が、自分の中にあった少女像とぴたりと重なった瞬間でした。

    名前を持たなかった“記憶の少女”が、「ライラ」として立ち上がったことで、作品全体がぐっと個人的なものに近づいたような気がしました。


    2-3.曲作りと歌詞の共作

    物語の方向が固まってきたところで、次に進めたのが楽曲づくりでした。 私にとっては、この順番がとても大切です。

    音が先にあると、その感情の流れに合わせて映像を組み立てていくことができる。 編集のイメージも湧きやすく、なにより「音に合わせて映像を切り貼りしていく感覚」が好きだから。 私にとっては、その方が自然に作品が形になっていくのです。

    そこでChatGPTには、こんな感じに伝えました。

    「MVにする曲作りを先にしたいんだけどできるかな?」

    「歌詞ありが良いな。どんなアーティストのどの曲に近いイメージが良いかな?」

    この時点で、私は他のクリエイターに楽曲制作を依頼する予定だったため、ChatGPTとは 「イメージをどう伝えるか」 「どんな曲調や歌詞がふさわしいか」 そんな整理の作業を一緒に行いました。

    まずは作品の雰囲気に合う歌詞の方向性を考え、 そこから情景・感情の起伏・構成の流れをすり合わせていきました。

    【Lyrics】

    街が忘れた 名前ひとつ 夕暮れに溶けた 誰かの声 わたしだけが 気づいている 残響のような 気配のこと

    錆びた扉に そっと触れれば 笑い声が 時を編みなおす ここにあった やさしさだけが 今もまだ 静かに息をしてる

    わたしの影は どこにもなくて 街の記憶にさえ 残されていない それでもいい ただ願うのは 誰かの心に 触れていたいこと

    鐘が遅れて 鳴るたびに ひとつ 世界がほどけていく 聞こえない歌を 追いかけて わたしはまだ ここにいる

    たとえ名前を 忘れられても この音が 誰かに届くなら 振り返る その瞬間に 残響のなかで 息づいていたい

    この歌詞が完成したとき、ようやくこの作品にとっての“音”が生まれたと感じました。 映像のない段階でも、主人公ライラの心情や世界の空気感が、静かに立ち上がってくるような不思議な感覚がありました。


    2-4.カット割り・ストーリー構成

    音と言葉の土台ができたところで、次は映像全体の流れを設計するフェーズに入りました。 ChatGPTにはまずこうリクエストしました。

    「ストーリーボードの流れを設計してみて欲しい」

    ここから、いくつかの現実的な課題も含めながら、演出方針のすり合わせが始まります。

    そのひとつが、当時のMidjourney v7の制約でした。 この制作時点では「キャラクターリファレンス(cref)」が未対応だったため、主人公ライラの顔を継続的に登場させるのが難しく、 私はこう伝えました。

    「ライラの顔の描写は多用できなさそうなので、街の風景や後ろ姿などのシーンを中心にしたいです。」

    (※現在では「オムニリファレンス」など新機能もリリースされていますが、制作当時は試行錯誤の連続でした)

    さらに私は、映像に変化をつける案として、こういった相談もしました。

    「鳥目線で街を見下ろすシーンがあると面白いと思ったので、鳥を登場させることを検討したいです」

    このように、当初の理想にこだわりすぎず、技術的な制約や演出上の発展性を踏まえて方針を微調整していくやりとりは、AIとの共作ならではのプロセスでした。

    ChatGPTは、そうした条件に沿って「後ろ姿での感情表現」や「俯瞰視点の活用」などを提案してくれました。 その提案をもとに、最終的なカットの配置や演出構成を調整し、映像の芯が少しずつ固まっていきました。


    2.5Midjourney用プロンプト生成

    物語と曲が固まり、映像の大まかな流れも見えてきたところで、次はビジュアル化の工程です。 この作品ではMidjourney v7を使用して、背景や印象的な情景を中心に画像を生成しました。

    画像生成のベースにしたのは、ChatGPTが提案してくれた30カット構成のストーリーボード案でした。 5分間のMVを想定し、時間帯ごとに「どんな情景か」「どんな感情が動いているか」を整理したものです。

    私はこの案をたたき台に、各カットに対応するMidjourneyプロンプトの作成を依頼。 Googleスプレッドシート形式で一覧化すること、プロンプトはすべて英語で書き出すこと、などを指定しました。

    完成したストーリーボード通りに映像をつくったわけではなく、Midjourneyで出力された画像を実際に並べてみて、そこから自分のフィーリングで再構成。 また、「ここにはこういう情景が必要」と感じたカットについては、新たにプロンプト用意し追加生成しています。

    キャラクターのイメージを守るため、MidjourneyのEdit機能を使って背景バリエーションを作ったり、Viduのimage-to-video機能を利用してライラの後ろ姿を映像化・抽出し、Canvaで合成するなどの工夫も行いました。

    2-6. 詩的なセリフのつくり方

    映像と音の土台が整ってきた段階で、最後に取り組んだのが言葉選びでした。物語にそっと寄り添うようなセリフを中心に、言葉の粒を少しずつ拾っていくような作業です。

    ChatGPTには、まずこう相談しました。

    「ライラの心の声を中心に、詩的なセリフを出してほしい」

    ChatGPTは、曖昧さを活かした表現の方向性や、「ライラの存在を謎めいた感じにする」という提案にも共感を示しながら、セリフ案を複数出してくれました。

    こうして生まれたセリフのいくつかは、後の映像編集の際にも再び見直しながら組み込まれていきました。たとえば「わたしが消えてもあなたの中に響いたなら」というセリフは、特に印象に残っています。最初は、ChatGPTの提案する“余白のある表現”に対して、「分かりにくくなりすぎないか?」と少し不安もありました。けれど、ChatGPTが説明してくれた“余白に生まれるストーリー”や、“視聴者に委ねる表現”の魅力に触れたことで、むしろそのスタイルが好きになっていきました。


    結論

    AIとともに、物語は育つ 今回紹介した工程は、私にとっては「いつも通り」の創作の仕方でしたが、 振り返ってみると、ChatGPTという対話相手がいることで、ひとりではたどり着けなかった選択肢や言葉に出会えた気がします。

    一般的には、ChatGPTのような生成AIは「効率化」のためのツールとして語られることが多いと思います。けれど、私の使い方は少し違っていて、むしろ“アナログ的な創作”をサポートしてもらっている感覚に近いです。

    イメージを言葉にするまでに時間がかかることもあるし、何度もやり直す場面もありました。でも、対話を繰り返しながら、自分の中の曖昧な部分を少しずつ掘り下げていくようなやり取りは、ひとりでは得られない気づきに満ちていました。

    ChatGPTは、答えをすぐに出す存在ではなく、「一緒に考えてくれる相手」として、創作の手触りを保ちながら歩幅を合わせてくれる──そんな存在だったと感じています。

    完成形を最初から描くのではなく、やりとりを重ねながら少しずつ物語のかたちを見つけていく。そのプロセスそのものが、今回のアニメ『名前のない音』にぴったりだったのかもしれません。

    そして、AIとの創作の可能性は、一人で探求するだけではありません。同じようにAIを活用して新しい映像表現に挑戦する仲間たちとの繋がりも、あなたの創作意欲をさらに掻き立ててくれるはずです。 もしあなたが、「これからAIと一緒に何かを作ってみたい」と感じているなら、Vidu AIのコミュニティは、まさに最初の一歩を踏み出すのに最適な場所です。 AIを使った動画制作に興味はあるけれど、『本当に自分にできるんだろうか?』と少し不安に感じている方も、心配はいりません。コミュニティに参加すれば、仲間たちと出会い、刺激し合うことができます。あなたのアイデアを共有したり、他のクリエイターの作品からインスピレーションを得たり。共に学び、成長していくことで、AI動画制作の世界はさらに広がっていくでしょう。まずは一歩踏み出して、私たちと一緒に、新しい映像表現の可能性を探求してみませんか?

    これからAIと一緒に何かを作ってみたい人へ。完璧なアイデアがなくても、ふわっとしたイメージからでも、始めていいと思います。AIとの対話は、そんな曖昧さに寄り添いながら、あなたの物語を育ててくれるパートナーになるはずです。


    neco
    By neco
    AIアニメーションの表現に惹かれ、Viduや他のツールを活用しながら創作を続けています。AIならではの映像表現を試しつつ、自分なりの世界観や空気感をどう映像に落とし込むかを大切にしています。 SNS:https://x.com/neco1751662
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